「ツォナ・エイの日記」

ツォナ・エイの日記 パート1

パート1

ここに記すのは、アルゴニアンの船乗りであり、見事な帆船ゴールデンエラ号の一等航海士である、ツォナ・エイの回想録である。

記録など残すタイプではなかったが、刺激的な時期であるし、現在起きている出来事の重みを考えると、羽ペンと羊皮紙を手に取らざるを得ない。長い間船乗りをやってきたが、皇帝が集めたこんな船の一団を見たのは初めてだ。

スロードはタムリエルのすべての人々から嫌われているが、連中の疫病が西部にあるすべての港に大損害を与えたことで、陛下に行動を起こさせた。ナメクジとその死霊術師によってスラスから生まれたこと疫病のことは、誰もが恐れている。軍隊への召集が行われると、コロヴィアのガレー船、レッドガードの海賊船、ブレトンの軍艦、アルドマーの小型船、おまけに自分達のようなブラック・マーシュの略奪者さえも含めて、帝国中から名乗りが上がった。このような勢力が一緒になって航海するなんて、他に聞いたことがない。

ベンドゥ・オロ男爵提督が指揮を執るこの混合船隊は、全旗海軍と呼ばれている。共にスラスへ航海する。スロードに災いあれ!この偉大なる驚異の船隊を、連中は自ら招いたのだ。


ツォナ・エイの日記 パート2

パート2

アビシニアン海を後にして、スラシア列島を取り囲む真珠海に入った。これほど名前がそぐわない海はない。これまで記したやる気も、もう消えた。

この2日間、今まで見たこともないようなひどく強烈な嵐に苦しめられている。スラスに近づくにつれて悪化しているようだ。船員達は、恐ろしい囁きが聞こえたとか、腐りかけたものが水中で動くのを見掛けたとか話している。自分自身は体調が優れず、自分の具合の悪さ以外は気付く状態ではない。これまでずっと、波打つ海のせいで船酔いをしたことなどは一度もなかった。この先の旅路を考えると良い前兆とは言えない。

この強大な船隊は、母国のオルテン・コリモントにある木々と同じくらい多数の船から構成されていた。今では数が分からない。腐敗とひどい汚物の悪臭が漂う霧のせいで、視界がぼんやりしていて、マスト2本分より先はほとんど見えないのだ。岩場を通りすぎたが、それは船体からわずかしか離れていなかった。何かが裂ける音や悲鳴が聞こえるので、他の船は自分達ほど幸運に恵まれなかったと分かる。

今日で霧の日々が終わった。スロードの島々を円状に途切れなく取り囲む、雲の壁のようなものから出たのだ。列島で最も大きな島を初めて見たが、畏敬の念を抱かずにはいられなかった。かつて見たことのないほど高い塔は、血のように赤いサンゴで作られ、空まで達していた。その頂上では恐ろしい青い光が点滅し、塔の茎の上に乗ったおかしなつぼみのようだった。


ツォナ・エイの日記 パート3

パート3

他の船が後をついて霧から出てきた。1隻ずつ姿を現した。ぼろぼろの船もあれば、見当たらない船もあったが、多くが残っていた。整列して、本島に向かって航行した。

途中で苦しまされたひどい嵐の中で、船長は断固たる姿勢を貫いた。船員の中には航路変更を希望する者もいたが、船長はそうした者をののしって聞く耳を持たなかった。船長室は自分の部屋の真上にあって、誓って言うが、夜になると悪魔のような囁きが聞こえて不気味な光が見えた。かつての船長は霧の中に消え去り、怒りと憎しみの亡霊に取って代わった。

オロ男爵提督の姿が、甲板の上に映し出された。こちらが見えないかのように話していたので、船隊へ向けた魔法を使った放送みたいなものだったのだろう。ボートと人員を出して大きな島を侵略し、陸上から塔を包囲するよう命じられた。その間に残りの帝国の船は、遠距離から攻撃するとのことだった。剣と弓で武装すると、船長から長艇に乗り込むよう命じられた。

岸に降りると、自分達が一番のりだったようだ。後からさらに到着してきた。スロードは死霊術師としては強力だが、至近距離での戦いでは弱く、こちらの数は相手を圧倒していた。それでも連中は戦い、こちらが島を制していく過程で死んでいった。
金や物品や命を奪われないから、その死に際はデイドラの主へ祝いの言葉をささやいていた。

珊瑚色の塔の頂上に見えた青い光は脈を打ち始め、曇った空にエネルギーを流していた。足元の地面が激しく揺れだすと、誰も逃げろなどという必要はなかった。ひびが入った島は沈み始めた。命懸けでゴールデンエラ号へ向かって泳いでいく中、スラスの周囲の海は沸き立っていた。

甲板に引き上げられるとすぐ、珊瑚の塔が海の中へ崩れ落ちるのを目にした。船をそこへ引き寄せる流れに気付いた時には手遅れだった。塔の頂上にあった青い光の中心が海に沈むと、大きな車輪のように回転し始め、それが波に当たると巨大な渦巻きを起こした。船隊の半分はその中に引きずり込まれ、この船もそのうちの1隻だった。

ツォナ・エイの日記 パート4

パート4

巨大な渦巻きの中に滑り込みながら、自分も仲間も二度とオルテン・コリモントを見ることはないんだなと考えていたのを覚えている。ある意味では正しかったが、予想とは違っていた。実際はもっとひどかった。

大渦巻きの下にある脈打つ青い光に吸い込まれながら、鱗の上を水が激しく流れるのを感じた。海に飲み込まれようという時に、下で冷たい強風が発生した。もう沈んでいるのではなく、落ちていた!甲板にしがみつきながら見えたのは、渦巻く水の壁ではなく、暗くて何かに取りつかれたような空と、冷たく静まりかえった果てしない大地だった。そしてそれは、落下する自分達に猛スピードで迫っていた。

気を失い、甲板の上で目を覚ました。船長が大きな獣みたいなものと話しているのが見えたのを覚えている。その獣は船長に何かを渡し、そこでまた気を失った。

目覚めると、変身していた。鱗と肌がなくなり、骨だけになっていた。船長は提督になっていて、彼の指示には絶対服従だった。空からはもっと船が落ちてきて、失われた船団は大きくなった。時代を元に戻し、トンネルを掘り、船のがれきから街を築いたのは、すべて提督の命令によるものだった。

彼のことを皆嫌っているが、逆らうことはできない。彼がかぶっている王冠のせいだ。いつの日か誰か提督に抵抗できるものが、この日記を見つけてくれることを願う。この日記と、ページの中に隠した鍵を。


///メモ///
失われた船団でみつけた。パート4はクエストアイテム。


ツォナ・エイの日記

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